この仕事を始めてから、美容業界の人と話す機会が増えました。
それまではお客としてしか接していなかったため、
深いところまで話したことはありませんでした。
先日美容業界の働き方や求人話などを20代のヘアアシスタントさんと話していた時のことです。
いつも明るく色々話してくれるので、仕事が楽しいか尋ねてみました。
彼は
「仕事はとても楽しい。でも社会的地位が低いので、辞めていく人も多い」
と答えました。
それを聞いて、色々考えました。
というのも私の知り合いの方でネイルサロンを経営されている方がいるのですが、
面接などで若い人の履歴書を見ると、
数か月間でサロンを転々としているそうなのです。
その要因は職場環境も関係すると私は思います。
美容業界といえば、
美容院、エステサロン、ネイルサロンなど基本女性をターゲットとしたものが多いです。
でもインスタの普及などで昔よりも男女問わず「美」に興味をもつ若い人たちが増えてきました。
男女問わず「美」に関する仕事は身近で憧れる職業になるかもしれません。
でもそれだけでは、厳しい世界でもあります。
体力的な面はもちろん、お客様あっての仕事なので、
接客態度、コミュニケーション能力、忍耐力、向上心が必要とされます。
でもこれらの力を専門学校を卒業したての20代の子が最初から身につけているわけはありません。
実際にサロンに入って仕事をして少しずつ学んでいかなければならないのです。
そのためにはサロンの経営者が職場の環境を整えて、
お互いの意見を伝えることができるようにして行く必要があります。
いいサロンがあって、いい人材が育てば、
お客様からの信頼を得て、社会的地位も少しずつあがっていくのではないでしょうか?
世でいう社会的地位という言葉は経済力や学歴が重視されがちですが、
社会的地位に含まれる信頼度の高さはどの職業でも得ることができるものです。
品のある人間性も丁寧なコミュニケーションもセンスもいかようにも身につけることができます。
また社会的地位=幸福度の高さではないのです。
横柄な人やルールが守れないような人とはだれも付き合いたくありません。
そうするとその人の幸福度は低くなってしまうでしょう。
やりがいを感じて仕事を続けてもらうため、
いい職場の雰囲気を40代以上の世代が作っていかなくてはいけないと思います。
そういう流れを作るため、
我々が手本となれるよう、自分の仕事、自分自身に誇りをもって毎日を過ごすことが必要です。
生き生きしたミドル世代を目にすることが、
若い人たちの働き方や将来への期待が活性化していくことにつながります。
そんな毎日過ごすために私たちもできる努力をしてみましょう。
外見を変えるだけでも気持ちが前向きになり、生き生きしてきます。
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